物語(時間のある方はどうぞ)
2012年05月05日
大型連休 山は寒かった時から一挙に春爛漫を迎える時 今年も昨年に続いて桜の開花も遅く、山野草も開花が遅れているのでは、とこの日までジッと待ちかまえていた
お目当ての場所ではヤマシャクヤクは殆ど終わっていて、ガッカリ 足下も崩れやすく踏み込んだ岩が崩れて危うく滑落しそうになった 両足に擦り傷 痛い もう歳か?
ヤマルリソウが一杯有るのだが、花が小さくて汚れが見えないまま撮ったために殆どのヤマルリソウの画像が使い物にならず
3時間かかってもう一つのお目当てのカタクリの花が咲いていた場所へ しかし、ここも殆ど無い また落ち込んだ 今年は昨年より開花が早くて、しかも数もが少なかったようだ
ガッカリしながら昼食のおむすびをほおばった後、期待できないが一応観ておこうと昨年シコクカッコソウが咲いていた斜面へ と、なんとあのショッキングピンクが見えた 咲いていた 今が丁度満開見頃
夢中になってシャッターを押しまくる が、あまり夢中になると花を傷めてしまう この日もこの群落のど真ん中に大きな足跡が こんなこと許されるのか、と憤りを感じた
その周りにヒトリシズカの群生も そしてフッと目を斜面の遙か下方に転じると、なんと白い清楚な佇まいの花が転々と ヤマシャクヤクの群生だった
そして、その近くにクマガイソウがその派手な満開の姿とは場違いの、楚々としたつぼみをつけていた
ニリンソウ、イチリンソウ、マムシグサも
ここはお花畑なんだ 大好きな山野草が咲き乱れるこの姿を保ち続けて欲しい
昨年たまたまこの地で出会った高知の人達が言っていた言葉を思い出す
「こんな所に山野草にお花畑がある、とインターネットに載せたら、あっという間にここはダメになる 写真を撮りに足を踏み入れるだけでも年々衰退する ましてやバスで来たグループが掘って持ち帰ってしまうことも」
さらに、四国中央市の男性も、「写真を撮る時には十分気をつけて 足下には花の芽がたくさんあるから」 |
この日出会った山野草達
ヤマシャクヤク
何度観てもキレイで清楚 いつまでも観ていたい気持ちになる
私にとって山野草の女王 ボタンの仲間
花弁の色は白が多いが紅花シャクヤクは赤い 中間のピンクのものもある
穴の真ん中にバナナのような雌しべ、その周りに先が黄色の雄しべ
雄しべは写真左下のように黄色が主体だが、今回は白い雄しべもかなり混じっていた
シコクカッコソウ
サクラソウの仲間 四国の名前が付いているあでやかな花
群生しているのを見つけると思わず歓声を上げたくなる
カメラのファインダーを覗いているとクラッとするほどその美しさに引き込まれる
絶滅危惧種で、自生している場所も年々少なくなっているようだ
カメラを向けるのも注意が必要 この群落のど真ん中に足跡があった
当然のことながら、その辺りのシコクカッコソウは踏み潰されていた
カタクリ
この時期の花としてカタクリは有名 しかし、今回は時期が少し遅かった
昨年の同じ日にはたくさんあったのに 今年は少なかったようだ
エイザンスミレ
「比叡山に生えるスミレ」ということらしいが、関東などでも観られるようだ
大きさと形、葉っぱの形も多くのスミレとは違っている
エンレイソウ |
ハシリドコロ |
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ヒメレンゲ |
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ヒトリシズカ |
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フデリンドウ
小さくて可愛いリンドウ バックの杉の落ち葉と比べてもその大きさがわかる
初対面の花 気をつけていても見過ごしてしまいそう
ニリンソウ |
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イチリンソウ
ニリンソウより開花時期は少し遅い 昨年は一緒に咲いていたのを観たが
カキドオシ |
キジムシロ |
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キケマン |
ジロボウエンゴサク |
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コンロンソウ |
ムラサキサキゴケ |
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ネコノメソウ |
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ヤマアイ |
タニギキョウ |
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ツクバネソウ
この花のシベは何とも微妙 アップで観ると不思議な美しさを持っている
ヤマルリソウ |
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クマガイソウ
少し時期が早かった あと数日から1週間後くらいに満開
この姿から想像できないくらい大きくて不思議な形の花になる
アツモリソウの仲間でその形の珍しさから盗掘されて減少の一途をたどり、
今や自生する花を観ることは極めて希 当然のことながら絶滅危惧種
観光地
GW期間中なので観光地では車と人のラッシュ でも、山を楽しむ人は少ない
まして山野草目当てなんて地味なことをする人は中高年しかいない