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東 赤 石 山

(ひがし あか いし やま)


 

7月21日(月)  3連休の最後の日 連休になって山に行きたい気持ちは高まってくるものの天気は不安定な状態が続いていた と、最後の日になって降雨確率ゼロ

「お母さん、行ってみるか?」「どこへ?」「東赤石はどう?」「エッー、そんなところへ?reikoさんだって厳しいって言っているのに」「頂上まで行かなくてもお花畑に行ったらオトメシジャンやタカネマツムシソウ 、コウスユキソウもありそう」「………(渋々)」

ということでそれなりの覚悟と準備 お茶3L+α+ジュース 出発時間はこれまでで最も早し5時 川之江ICで降りて、国道11号線、国道319号線で金砂湖経由県道6号線へ、続いて県道47号線で筏津登山口に着く
7時前には筏津荘駐車場に到着 途中の瀬場登山口にはすでに車が3台いたので筏津登山口に変更 

登りはじめは少しきつく、それ以降なだらかな登山道が延々と続く よかったのはほとんど杉林などの木陰の中を歩いたので、真夏にしては暑さはだいぶ緩和された 
しかしさすがは四国で1〜2を争う難しい山だけあって、行けども行けども山頂は遠い 途中の渡渉点の冷たくてきれいな水で顔や手を潤しながら、ゆっくりゆっくり自分たちのペースで  いつもながら後からの男性一人、中年夫婦と次々に追い越されていく この暑いのにみんな元気やな〜 やっと赤石山荘近くのお花畑にたどり着いた 出発してここまで4時間 

突然に雄大な八巻の岩山が現れて、その迫力に圧倒された 足下にはお目当てのオトメシャジンコウスユキソウ達が一杯出迎えてくれた もう疲れは感じない 
シコクギボウシ、シモツケ、イワキンバイ、ヤマトキソウ、それにカキランも そして可憐な花コカラマツに出会った 小さな花で、これが風に吹かれて揺れるので写真には撮りづらかったが、接写ができる家内のカメラはその魅力を十分撮ってくれていた 見上げると八巻山のかなり高い岩肌に私たちを追い越した夫婦が まさか、それはないだろう、山野草の写真を撮っているのだろう

ここまで来たら、まだ余力があるので私たちは東赤石山頂へ行ってみることに お花畑から東へ縦走すること約20分 山頂への直登分岐点に着いた 尾根まであがるとそこは土居方面からの登山道、八巻山からの縦走ルートの合流点である赤石越えにでる 

赤石越えから山頂までは20分くらい やっとあこがれの東赤石を制覇 ここまで5時間20分 振り返ると八巻山の岩だらけの尾根が その上を歩いている人が見える それも何人も そんなに簡単にいけるの?

おにぎりとお茶のお弁当を終えて、5分くらい東の三角点へ ここは広くて見晴らしが抜群 10人位の団体さんが昼食の真っ最中 東の権現越えの向こうにエビラ山と二ツ岳 南には東光森山、大座礼山、三ツ森山、平家平、冠山、ちち山が 北には新居浜から土居町、三島方面の平野が見下ろせる

さて、帰ろう まずはタカネマツムシソウを目指して八巻山方面へ すると、あったあった 薄紫の独特の花があっちにもこっちにも もうちょっと行ってみよう、もうちょっと行ってみようとかなり八巻山の岩場に近づいたが、遠目よりはいけそうな感じ 岩場の間のお花畑を堪能して、一路もと来た道を下山 途中の渡渉点で冷たい水で顔や手を冷やしながら これは気持ちがいい

駐車場を出発してから9時間40分でもとの駐車場に到着 ふとそのあたりを散策していると、なんと、キレンゲショウマの群生が 一昨年見た剣山のそれよりも少し大きめ ちょうど見頃だった すぐそばにはユキノシタも群生 キランソウも足下に

近くの養殖場?跡地では天然水が噴き出していたので持参したタンクに詰め込んで帰宅 これがうまい水だった

川之江の「湯の華温泉」で疲れをとって 帰宅したのは9時前 疲れた? 案外そうでもなかった感じ

登山マップ

 

タイムスケジュール

4:30起床5:00自宅発〜6:50筏津荘駐車場7:05〜8:30分岐点〜11:05お花畑〜(山野草撮影) 
〜12:25山頂13:05〜(三角点、タカネマツムシソウ撮影)〜16:45筏津荘駐車場

 

(画像はクリックで拡大)

登山口

筏津荘の駐車場(写真左)、本当はもう少し上に登山用の駐車場がある 知らぬが仏
橋を渡ってやや右手が登山口(写真右)

 

 

東赤石山遠景

杉林の切れ目で真っ青な空に東赤石山が見えた 天気は上々だが、まだまだ遠い

 

水場

水場があった もう少し冷たいと思ったが 往き帰りとも喉を潤す

 

八間滝

木の間にほんのちょっと拝んだ もう少し登山道から降りたらいい写真が撮れるのだが、そんな怖いことはしない

 

瀬場谷分岐

きれいな水が流れている それにしても立派な橋(写真左) 
この橋を渡るとすぐに分岐点がある(写真右) 右は直登ルート 左は赤石山荘ルート 今回はこの道

 

 

第一渡渉点

延々と続く登り ある時は右、ある時は左が鋭く切れ落ちていて、気を抜けない山道が続く
この第一渡渉点ではきれいで冷たい水で顔や手を浸して さっぱりして生き返った気分

この後、第二渡渉点も同じような場所があり、ここよりも水は冷たい

 

八巻山パノラマ

森林限界を超えると目の前に突如として雄大な八巻山が いかにも険しい岩山 
後から登ってきたこの山に慣れた人に聞いたら「こんなにいい天気は滅多にない」とのこと

ここのお花畑に辿り着けたらいい、と思っていたが、ここまで来たら山頂へ行けるような気がしてきた

それにしてもあの岩尾根を歩く人が見える あんなところによく行けるもんだ

 

赤石山荘付近のお花畑

このあたりにオトメシャジン、コウスユキソウ、コカラマツソウ、シコクギボウシ、ヤマトキソウ、
ホソバシュロソウ等々写真を撮るのに大忙し でもタカネマツムシソウはここには見あたらない

 

南側の山々

左から東光森山、大座礼山、三ツ森山、平家平、冠山、ちち山が連なる

 

山頂への分岐点

赤石山荘から東に20分程度縦走すると山頂への分岐点にでる 
道中も山野草に目を奪われる 分岐点にもシコクギボウシが

縦走路にカキランが オウトウヒレンの蕾や花の終わったタカネバラも

 

山頂への道

分岐点からしばらく急登が続く 魚の頭のような奇岩も(写真左) 最後の岩登り(写真右)

 

 

東赤石山

山頂への道が尾根にでたところが赤石越え

とそこに八巻山の麓で写真を撮っていた夫婦が
 
「どこを通って?」「八巻山から縦走してきたんです」「ウッソー! あんなきついところを?」
「でもそれほどではありませんよ」 とこともなげ 「タカネマツムシソウはどうでしたか?」 
「すぐそこの尾根にたくさんありました」「高いところですか?」 「いいえ、すぐそこです」

よっしゃ まずは東赤石の山頂へ 帰りに寄ってみよう  

 

東赤石山山頂

疲れ果ててはいるものの、やっと大物を制覇した充実感あり 岩の上に座って遙かにかすむ
瀬戸内海沿岸を眺めながら昼食のおむすびをほおばった

 

東赤石山(1)に続く

 

 

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