9月23日
夢と思っていた寒風山から笹ヶ峰への縦走 体力的に難しいかも と思いつつ この時期には殆どの山に山野草は見られなくなりつつある中で、寒風山にはまだ花があるという情報をキャッチ
5時半に家を出て登山口に来てみると、さすがは人気の山 寒風山と伊予富士両方の登山口でもあるこの駐車場は8時にもなっていないのにかなり埋まっていて、私達が出発間際にはマイクロバスで大勢が到着
私達が登る山、もしくは登山道はこれまで余り人が来ないところが多かったが、かくて賑やかな山の1日となった 写真を撮りながらの登山を楽しむ私達を、大勢の人達が次々と追い越していった 狭い登山道ではその都度道をあけなければならず、気持ちが焦ってしまう
しかし、結果的には大勢の人達がいたお陰で笹ヶ峰の帰路は多くの人がピストンルートを取る中、私達は道をよく知った人の後
についていくことができ、初めて笹ヶ峰直登ルートを下ることが出来た
おまけに厳しい直登ルートの下山を完走して寒風大座礼林道に降りた後、疲れ果てた身体に鞭打って林道を2時間近くも歩くはずだったが、通りかかった親切な方の車に乗せて頂くことができ、この日ばかりは人の情けが身に沁みた一日だった |
タイムスケジュール
自宅発5:30〜(2:15)〜7:45登山口駐車場8:00〜(1:00)〜9:00桑瀬峠〜(1:25)〜10:25寒風山山頂10:40
〜(1:35)〜12:15笹ヶ峰山頂12:45〜(1:15)〜14:00直登登山口〜(寒風大座礼林道を車に乗せてもらって)
〜はじめの登山口
カシミール画像
Google Earth 画像
(画像はクリックで拡大 文字が不鮮明な場合は再度のクリックでさらに拡大し文字も鮮明になる)
登山口(寒風山・伊予富士)
桑瀬峠から東西に登山道が分かれる 前回は昨年12月 樹氷を見に来た
その時と登山口は様変わりして、樹木が生い茂っている
この付近にアキチョウジ、ミズヒキ、シロヨメナ 登山道に入ってすぐに
カニコウモリ、ツルリンドウ、ギョウジャアザミ、フクオウソウ、アケボノソウ等々が目を楽しませてくれる
桑瀬峠付近
桑瀬峠付近から寒風山を望む
桑瀬峠から伊予富士方面
まだ天気は良好、視界も良好 伊予富士への登山者も多かったようだ 桑瀬峠を過ぎてすぐに、
以前撮ったもののチョイブレが気になっていたヒナノウスツボに出会う 今回はしっかり撮れた
寒風山登山道から桑瀬峠・伊予富士方面
伊予富士への登山者も見える 今日は最高の天気? 右からガスが上がり始めている
冬季にはこの辺りから樹氷が楽しめた
寒風山の険しい崖
この崖の右側を上っていくので怖くはない この辺りではアサマリンドウがたくさん
樹木が茂っていて薄暗いところは山野草の宝庫
ダイモンジソウ、シオガマギク、ミヤマヒキオコシ、アキノキリンソウ等々油断はできない
もうすぐ頂上
笹原とコメツツジの群生地
寒風山山頂から東方を望む
山頂は老若男女の登山者で一杯 こんなにたくさんの人が来たら玉突きで追い出されてしまう
ちょっとシュークリームをと思っても座るところ無く、たったまでいただく
ここまでガイドブックでは2時間10分のところ2時間25分
写真を撮りながらなので、もう少し時間がかかるかと思っていた
山頂からの絶景ポイント
セミプロの写真家が樹氷の頃撮ったアングルを発見 季節は違うが同じように撮ってみる
その様を家内が撮った
笹ヶ峰縦走に挑戦
まだ10時半 この時間ならいけるかも? 後は体力勝負 ちょっと無謀か?
笹ヶ峰がものすごく遠くに見える ガイドブックには片道1時間30分とある
私達の体力を考え、往復4時間見てもいけそう
ヨッシャ 挑戦に決定
縦走路
縦走路は思ったより高低差、急坂、崖道 がある 縦走者は多く、
既にピストンで帰路の人とたくさんあった
我々の後ろからマイクロバスのメンバーも続いている
彼らはピストンではなく笹ヶ峰から直登コースを下るといっていた
笹ヶ峰山頂から寒風山方面を
12時15分笹ヶ峰山頂着 片道1時間35分 ほぼガイドブック通り
ここも多くの登山者がいたが、寒風山ほどはいない
寒風山の方が道路も駐車場も整備されているのでファミリーなのかも
山頂から寒風山方面はガスがかかって寒風山も殆ど見えない
笹ヶ峰山頂から東側チチ山・冠山方面を
さすがの家内もお疲れ気味 帰りをピストンするには再び寒風山に登らなくてならない
と見ると寒風山でいろいろ山のことに詳しそうな話しをしていた3人連れが
彼らは笹ヶ峰の直登ルートを下るといっていたのを小耳に挟んでいたので、話しかけてみると、
気さくに応じてくれて一緒に下ることとなった 我々以外にも単独登山の中年も加わって6名のチーム
笹ヶ峰直登ルートを下山開始
30分休憩し、おむすびを食べて足も休めて、12時45分下山開始
噂に聞いた直登ルート 猛烈な勾配と腰まである笹の原を降りる 上
の写真ではやや中央から右側に向かう道 その向こう側が下の写真
真っ逆さまに降りる感じ 遙か下に目指す寒風大座礼林道が見える
山頂を振り返る
なだらかな山頂の笹原とコメツツジの木々 ここまではよかった
この後の急坂は滑りやすい土に加え、笹道の下の小さな岩を踏んだら、滑るは滑るは 何度転んだことか
広大・雄大な笹原の下山道
一見気持ちよさそうな下山風景だが、とんでもない ちょっと油断すれば足が滑ってスッテンコロリン
同行してくれる人がいろいろ話しかけてくれるのだが、とても聴いてはおられない
合間に見えた寒風山
ほんの一瞬寒風山の山頂が顔を見せた あそこまでまた上って帰るより、
このルートの方が遙かにましだ、と思ったのだが
同行する4人はかなり山に達者なのか、ドンドン降りていく 我々は一生懸命後追いかけるが、
コロコロと転び回るのでなかなか追いついていけない 急勾配の下りなので、膝にもだんだんと効いてくるし
笹ヶ峰直登ルートの登山口
やっとの思いでたどり着いた寒風大座礼林道の登山口
12時45分下山開始から1時間15分で下りた が、ここから旧寒風山トンネル出口にある
もとの登山口まで同行者は30分もあればと言っていたが、
後で教えてくれた人によると実際には2時間はかかるそうだ
運良く私達とは逆コースを辿った宿毛の人が車で通りかかり、
私達を見かねてかもとの登山口まで載せて頂いた次第
この人達はグループで登山に来ており、ここと下山口(私達が登り始めた登山口)に
車を分散しておいて、下山口から友人の車でここまで送ってもらったとのこと
本当に有り難いことでした この人がいなかったら、私達はグッタリした身体を引きづって
2時間以上かかって歩いたことでしょう
感謝、感謝です