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 剣山(12.03.19)

けんざん

 

 

物語(時間のない方は飛ばしてください)

2012年3月19日 

久しぶりに剣山へ  約2ヶ月も山に行けず、ストレスがたまっていた この日は決して良い天気とは言えないが、少々の風なら我慢すれば剣山には登れる、と山行きを決行

アクセス道路の北斜面にはまだ雪が 特に元剣山スキー場を越えたあたりの道路は雪が凍結していてカーブではスピードを落とさないと横滑りをおこす

剣山登山リフト乗り場の駐車場 登山客は私たちだけ、と思っていたら直ぐあとから車が2台 この時点で3組5人 しばらくすると4月中旬から運行開始するリフトの関係者が数人やってきた

登りはじめの登山道には昨夜の粉雪がパラパラだったが、次第に凍結した雪が増えてきたのでアイゼン装着 視界は不良で近隣の山々は見えない にしじま駅まで来ても視界は2~300m程度

強い風をよけるために大劍神社経由の安全ルートを選択 が、これが間違いだった 風はないものの、積雪が深い 表面が凍っているのでアイゼンの歯をしっかり食い込ませないと滑り落ちる

大劍神社までは少ないながらもトレースがあった が、そのトレースも神社を過ぎるとどうも本来の道を逸れてまっすぐに上へと雪が消えた笹原の中に消えてしまった

赤いテープも見当たらず、少しばかりカンピューターでラッセルしたものの、視界も悪くて方角の自信が持てず、半ばあきらめの境地で笹原に消えたトレースを追って「道なき道」を進むことにした

笹原には所々に雪がたまっていて、幸運なことにその雪にわずかながらトレースが点々と残っていた 迷走しながら尾根をほぼ直登していくと、大きな岩場に出た

と、今までガスっていたのがスッと消え始め、周りの景色が朧気に見えたので今自分が立っている場所が理解できた 頂上へのルートが読めたのだ

なんとそれからは急速にガスが消え始め、私たちは頂上にある板のデッキに難なく到達することができた
自然保護のためには決められたルートを歩かなければならない、ということは重々承知し厳守の意思はあるものの、今回は意に反した行動を取らざるをえなかった

頂上には駐車場で一緒だった夫婦が来ていた 埼玉から初めて来たそうだが、私たちと違って刀掛ノ松コースを上ってきたそうだ 雪が多くて怖かったと言っておられたが、アイゼンが少し小さく見えた

剣山に登れただけでも嬉しい、と言っておられたが、しばらくしていると一ノ森、次郎笈と次々に姿を現してくると、そのたびに大喜びをされていた

私たちも食事を終えると、刀掛ノ松コースを下っていった 途中日の当たらない北斜面にはたくさんの雪が残っていた アイゼン(6本爪)をつけているのでなんの問題もなし

途中登ってくる若い夫婦 彼らも行いが良いのだろう この頃は周囲の山々に殆どガスは消え、三嶺もクッキリと堂々とした姿を見せていた

久しぶりの山行きは登山ルートを見失うというハプニングもあったが、普段と違った体験や景色に出会うことができ、それなりの楽しい山行きとなった

もう一つ、帰路いつもくつろぐ剣山雄馬温泉は定休日だったのも誤算だった 

 

 

登山MAP

Google MAP


大きな地図で見る 

カシミール 

 

タイムスケジュール

自宅発6:15〜8:40登山口9:05〜10:10西島駅10:30〜
11:40剣山山頂(昼食)12:00〜12:35西島駅12:40〜14:10登山口


 

駐車場

予想外に人が少ない 広いパーキングに誰も居ない 
私たちの車は立体駐車場の下に 

トイレはあるが使用禁止

 

登山道

登りはじめは殆ど雪はない 昨夜の粉雪がパラパラと

 

視界

ガスがかかって近隣の山は見えない
今日一日こんな状態が続くのか・・・・・・

 

残雪

やっぱりあった雪 凍っているのでよく滑って歩きにくいし、滑落の危険もある

 

だいぶ深くなってきたが、表面が凍って固いのでアイゼンがほどよくカミ込む

 

アイゼン装着

カミさんは雪道が大の苦手 見ていても危なっかしい 早々にアイゼン装着

 

にしじま駅

かかっていたガスが少し薄くなったが、ここから頂上が見えるほどではない



 

大劍神社ルート

風が当たらないルートを選択したが北斜面には雪が一杯 
昨日までの2~3人のトレースを頼りに進む 今日は誰も通っていない

深いところでは数十センチあるようだ

 

危ない!

雪の表面は凍っていて、アイゼンの歯を食い込ませないと滑落する

 

ルートが消えた!

これまで追ってきたトレースが切れた 本来のルートはここをまっすぐに進むはず

 

トレースは?

まっすぐに上へと向かう そして笹原の中へと消えていた
笹原の中には道らしい道は見当たらない

 

笹原を直登

このまま行けば迷って遭難しないだろうか?引き返すか?との想いが頭をよぎったが
かすかに見えるトレースを血ナマコになって探しながら登っていく

上方に見えるあの大きな岩が頂上の一部か?

 

昔の道標?

文字は消えているがこんなものがあるということは間違いなくここに道があったはず 
この道(道かどうかは分からないが)は間違いなく頂上へ繋がっている、と確信

 

大岩からの展望

スッとガスが薄れた時、視界に頂上の雲海荘らしきものが見えた 
私たちが上ろうとしていた正規の登山道は遙か下に見える

 

樹氷群

この樹氷群を抜けると頂上はもうすぐ ガスは濃淡を繰り返しながら次第に薄くなっていくようだ

 

頂上

頂上で一緒になった埼玉から初めて剣山を訪れたご夫婦 

はじめは辺りはガスで真っ白だったが次第にガスが消えて山が姿を現し始めると大喜び 
少しばかりウンチクをご説明を申し上げた

 

私たち4人以外に人は見当たらない
天気が悪いから?ウィークデーだから?

 

頂上ヒュッテ

靴紐などの身繕いをして下山開始

 

難関?

積雪が一番多い所 滑落すれば何処まで落ちていくことやら
しかし、午前中の登りに比べれば何のことはない

 

残雪

登山道など低いところに雪は残っているが、このあたりではすでに日が当たって柔らかくなっている



 

三嶺

三嶺も顔を出してきた 朝のガスが嘘のよう

 

にしじま駅から

「あの尾根を登ったんだ あんな所を、ようやったわ!」
と自画自賛 

しかし、危なかった

 

刀掛ノ松から三嶺方面のパノラマ

 

にしじま駅から頂上方面と次郎笈のパノラマ

 

剣山 雪の風景

 

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