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 西赤石山(10.05.30)

にしあかいしやま


 

物語(時間のある方はどうぞ)

2010年5月30日 

先週に続き体調も良いので西赤石のアカモノとツガザクラを見に、ちょいと行ってこようかと家を出た 前回登ったイメージでは2時間ちょいとで山頂へ行ける、と思っていたが、とんでもない間違いだった

ゆったり目をねらって朝7時に家を出て登山口に着くと9時前 駐車場付近は車で一杯 仕方なく離れた道路の脇に駐車 その直後に小型マイクロバスが2台到着 松山市内の同好者のグループが30人あまり さすがはメジャーな山

急ぎ出発 登り始めるとそこは住友銅山で栄えた在りし日の工場や街の跡 遺跡ともいえる立派な石垣が延々と 学校や官舎、工場、そして劇場も 都会の劇団が馬車を連ねてここまでやってきたとそうだ 石垣は苔むし、道路の真ん中には大きな杉の木が何本も その杉の生える前に栄えた一大工業都市だった

遺跡を過ぎるとアカモノの群生地なのだが、まだ早かったようでつぼみもまだ小さく堅いものが多い   

前回はダイヤモンド水の休憩所から直ぐ上流を渡って銅山越えを目指したが、今回は橋を渡らず左岸を上ってみることに 何か変わったものが見えるのかと期待したが、それらしきものは見あたらず、果ては標識に惑わされて時間をロス この道は要注意

やっとの事で銅山越に ここからツガザクラの群生地まではもう一登り ツガザクラは満開だった 一番の見頃
ボランティアの人と遭遇 今年は最高の部類だそうだ

ここからが問題 ここから頂上まで2時間もかかるとは イメージとは大きく乖離 一山越えるたびにカミさんにもうすぐ頂上と何度も言いながら、なかなか頂上は見えず 

しかし、道中のツツジの多いこと やや盛りを過ぎたとはいえ、まだその濃いピンク色は健在 そのトンネルを抜けて頂上へ 予想以上の時間がかかり、登山口から頂上まで4時間かかったことになる

頂上は暑いのでやや下ったところにある岩に座って昼食 風が当たって涼しく手寒いくらい 遙か下界に新居浜の街を見ながらしばし休息 直ぐ手前にカブト岩 何人かの人が上手いるのが見える どうやって登ってきたのか?

やがて頂上から犬を連れた若い夫婦が降りてきた 東平(とうなる)からカブト岩経由西赤石に登り、今下ってきたという さすがに若さを感じる

下山は銅山越えで一休みして後はまっすぐに最短コースで登山口へ それでも途中で目新しい山野草に出会った キバナツクバネウツギ、コケイラン、そして待望のアカモノが橋のたもとに数個咲いていた これをめざとく見つけるカミさんの感覚の鋭いこと 感心することしきり

ダイヤモンド水から下っていると、ホウチャクソウの群生地を発見 そこにいた人は赤石山に魅せられて毎週のように赤石山系を歩いているとのこと この日も筏津から登って赤石山荘、前赤石、物住頭経由西赤石と縦走してきたそうだ この山はいつきても何かがあり飽きることはない とのこと

かくて、9時から登って15時50分まで、6時間50分かかったことになる

ぐったりしたと疲れた身体をマイントピア別子のお風呂でしっかりと癒して帰宅

 

 登山口までのルートマップ

高松から松山道で新居浜ICで降り直ぐ左折し高速道路の測道(狭い)を西へ 県道47号線に出ると南進 
マイントピア別子を過ぎると次第に高度を増し、鹿森ダム、大永山トンネルを抜けると今度は下り、
右下に別子ダムを見ながら狭い道を下っていくと左側に西赤石山登山口がある


大きな地図で見る 


登山口

登山口にきてみればごらんの通り駐車場は一杯 さらにマイクロバス2台が到着して人も一杯
あふれた車はその辺りの路上へ 私の車はこのカメラの位置まで離れて駐車





別子銅山の遺跡


登り始めるとそこは住友銅山で栄えた在りし日の工場や街の跡 
遺跡ともいえる立派な石垣が延々と 学校や官舎、工場、そして劇場も 

都会の劇団が馬車を連ねてここまでやってきたとそうだ 
石垣は苔むし、道路の真ん中には大きな杉の木が何本も 

その杉の生える前に栄えた一大工業都市だった

お墓 かつてのメインストリート
   

 

迎賓館跡? 正面は劇場跡 手前には立派な石段が
   

 

アーチ型の石橋 牛車道
   

 

ダイヤモンド水 神社跡

ダイヤモンド水から直登ルートは足谷川を渡るのだが、今回は渡河せず左岸を登った
しかし、獲物はなし 最後は直登ルートに合流するのだが、標識には要注意
 

 

歓喜坑

復元された銅山発祥の坑道

 

銅山越 銅山越付近から見えた山頂

直登ルートと牛車道の合流点
 
ツガザクラを堪能後に見えた山頂 あんなに遠かったのか

 

少し時期の過ぎたツツジ

もう少し早く来ればピンクに染まった西赤石山を見ることができただろう
でもその名残が残っていてピンクのトンネルを歩いている雰囲気
 

 

アケボノツツジ オンツツジ

いずれも遅咲きのがわずかに残っていた
 

 

頂上が見えた 最後の難関
   

 

やっと山頂 赤石山系(山頂から東を望む)


山頂から直ぐ東に展望があり、物住頭、前赤石、東赤石山が望める
 

 

山頂直下の崖の上で昼食 カブト岩


山頂は風が通らないので、ここまで降りて昼食 風が当たりすぎて寒いくらい ここからの眺めは良い
直ぐ北にはカブト岩が見え、その向こうには新居浜の町が霞んで見える
 

 

この日出会った山野草達

アカモノ

 日だまりに咲いていたのを見つけたが、これだけ咲いているところはない 
殆どが蕾は小さくて堅い 時期的に早すぎ

 

ギンラン コバノフユイチゴ
   

 

シコクチャルメルソウ
   

 

ルイヨウショウマ
   

 

ツクバネソウ
   

 

ツガザクラ

これは満開状態 監視員の方も今年は状態が良いとのこと これだけ咲いていれば大満足
 

 

シコクハタザオ キバナツクバネウツギ
   

 

コケイラン

カミさんが道ばたにふと見つけた 珍しい腫 下方の斜面には群生地も
 

 

ホウチャクソウ

群生地を発見 あたり一杯咲いていた

 

 

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