homepageへ

 屋久島(11.11.8〜11)

やくしま

 

物語(時間のある方はどうぞ)

2011年11月8〜11日 

屋久島の縄文杉はいつか行ってみたいと心の奥で思っていたが、退職して毎日が日曜日となった今が絶好のチャンス と意を決したものの、60歳代後半の夫婦が果たして体力的に大丈夫か?

登山口から往復22km、高低差700mを10時間以内(往復のバスの時間に間に合うよう)で踏破することへの準備にとりかかり、庵治半島一周(ちょうど22km)、自宅から八栗寺、屋島北嶺、屋島寺 への周回(距離と高低差は縄文杉コースに匹敵)等々体力の増強を進めてきた

そしてその努力の成果は? 果たして縄文杉へ到達できたか?

屋久島へのアクセス

 

屋久島拠点マップ

(以降マップや写真はクリックで拡大表示)
 



赤線の範囲、赤丸が私たちが訪れた地域・施設

 

屋久島への旅

古高松南駅からJR高徳線で高松駅、高松駅からマリンライナーで岡山へ
岡山から新幹線さくらで鹿児島中央駅へ 

タクシーで鹿児島本港南埠頭へ着くとそこからは高速船(水中翼船)トッピーで屋久島へ
往きは種子島経由のため約30分多くかかる

所用時間は上記時刻表を参照

縄文杉へ

 

計画タイムスケジュール


ガイドブックやネット情報を参考にし、自分たちの体力を考慮して長めタイムスケジュールを作成
それを雨中でも濡れないような加工をし、歩行中はチェックポイント毎に実績と対比

帰りは接続のよいバスに間に合わせたい

荒川登山口6:20〜7:10小杉谷小中学校跡7:25〜9:15大株歩道入り口9:30
〜10:00ウイルソン株10:05〜11:15大王杉11:20〜11:55縄文杉
往路5時間35分(実績4時間45分)

縄文杉12:15〜12:40大王杉〜13:40ウイルソン株13:45〜
14:05大株歩道入り口14:15〜16:00小杉谷小中学校跡地16:05〜16:55荒川登山口
復路4時間40分(実績4時間10分)

往復約9時間だったが、繁忙期のは登山客は1000人位(今回は70〜80人)
登山道やトイレの渋滞を考慮する必要がありそう

帰りのバスは17:00の予定だったが、実績は16:00に前倒し

一番参考になったネット情報

 

荒川登山口からスタート
 

翌日4時起床 外は霧雨 5:03分の定期バスで屋久杉自然館へ 
そこから5:30発荒川登山口行きのバスで登山口には6:10着

荒川登山口には着替えもできる準備ルームやトイレがある ここで朝食の弁当をとる
小雨が降っていて、まだくらいのでヘッドランプを点灯(写真左)

スタートして直ぐにトロッコ道を歩く 次第に明るくなってきてヘッドランプはオフに
このトロッコ道には水たまりが多く、登山靴でないと水が靴の中に入ってくる
枕木の間には砂利が埋まっているが、歩きにくい(写真右)

 

 

なが〜いトロッコ道(片道約8km)

昨日まで降っていなかったのに、谷からの水量は多い 
ここには写っていないが枕木が浸かっているところもある(写真左)

幾度も柵の無い鉄橋を渡る 谷底には大きな岩がゴロゴロ
木道だが滑りやすいので要注意(写真右)


小杉谷橋

第一のチェックポイント 所要時間はほぼ計画通り
ここを渡ると小杉谷小学校跡地がある

 

トロッコの転回場所

小杉谷小学校跡地を越えるとトロッコ道はレール間が木道となって歩きやすくなる
途中に三代杉がある 雨が強くなっったのと、人が多かったので写真はパスした

ひたすらにトロッコ道を歩く 傘を差す人も多い 私も 

この写真の場所はほぼ大株歩道入り口に近いところにある

 

大株歩道入り口

ここからいよいよ本格的な登山となる 道は岩だらけ、木の根っこだらけの急勾配が続く

荒川登山口からここまで約8km 高度差約300m 
計画ではここまで約3時間だったが実際には30分短縮している

写真左に進んで橋を渡れば立派なトイレがある
トイレは荒川登山口、小杉谷、大株歩道入り口、そして縄文杉より少し登った高塚小屋だけ

 

ウイルソン株への登山道

本格的なな登山道で大木の根っこや岩で足下は不安定 根っこに足を取られたり滑ったりに注意

 

翁杉

昨年秋に倒れたとのこと 樹高23.7m、周囲12.6m、樹齢2000年で、
それまでは屋久杉巨樹・著名木ベストテンに入る巨木だった

 

ウイルソン株

これも倒壊しているが 周囲13.8m、 樹齢2000年という巨大な株
株の中は空洞で、中には祠もある 中から上を見上げたおきまりの写真(写真右)

これを過ぎると直ぐに急登が続く 殆どが木階段が整備されており、登りやすかった


 

大王杉と夫婦杉

 大王杉は樹高24.7m、周囲11.1m、樹齢3000年 縄文杉に次ぐ大木(写真左) 
 
夫婦杉の夫:樹高22. 9m、周囲10.9m、樹齢2000年 
妻:樹高25.5m、周囲5.8m、樹齢1500年
 
隣り合う杉の太い枝が繋がった合体木 まるで手を繋いでいるよう(写真右)

 

大木に囲まれた登山道

巨木の間を抜け、巨木の中を通って進む

 

屋久鹿

幾度となく鹿に出会った これは子供連れ 平気で登山道に出てきてえさを食べている
何を食っているのか?ドングリとかが転がっているのだろうか?

 

縄文杉

長い階段を上るとそこには待ちに待った縄文杉 
手すりから縄文杉まで10数メートルあり その巨大さが写真で分かるかな?

雨、ガス、暗い、逆光 全ての面で写真撮影の条件が悪い
これが屋久島なんだ、とそれでは自分の目にしっかりと焼き付けた次第

 

それでも撮った


パノラマ写真合成を試みた 写真のできは別にして、少しはイメージできるだろうか?

 

 

屋久島2日目(島内散策)


この小さな島ながら川が多く、それに水量が抜群に多い その滝を巡った

島の南西にある大川(おおこ)の滝(写真左)
南に位置する千尋
せんぴろの滝(写真右) 

どちらも水量が多く、かなり離れているにも関わらず、その轟音と水しぶきが飛んでくる

 

トローキの滝(写真左 上記千尋の滝の下流にあり、直接海に注ぐ

龍神の滝(写真右も千尋の滝下流にある

 

メヒルギ

栗生川河口付近に生息するメヒルギはマングローブの一種
屋久島にはここでしか観られない 町指定の天然記念物

 

屋久島フルーツガーデン

フルーツを試食したあと園内を案内してもらえる

試食(写真左)は上からパパイア、左回りでドラゴンフルーツ(赤)、ドラゴンフルーツ(白)、
モンキーバナナ、グァバ、スターフルーツ、そして真ん中がパイナップル

 

フルーツ達

ドラゴンフルーツ、グァバ、スターフルーツが一杯(写真左)
園内で実を付けているドラゴンフルーツ(写真右)

 

ガジュマル

中間のガジュマル(写真左)民家の直ぐそば
サル川のガジュマル(写真右)道路から足下の悪い道をしばらく森の中へ入ったところ

 

モッチョム岳

昼食をとった屋久島いわさきホテルの庭から観たモッチョム岳 
高さは1000m未満ながら、海岸線から急激に立ち上がったその姿は印象に残る

 

海中温泉

干潮時2時間ほど入浴可能な温泉 混浴露天風呂
あいにく満潮で浴場は水没 写真の5本の棒の先あたりが浴場 泉温46℃もある立派な温泉

 

 

ヤクスギランド

屋久島最後の日は高速船出航までの半日をヤクスギランドで この日も雨とガス
9時に到着したが、誰もいなかった そのうち事務所の人、団体客も
 

千年杉

大きな屋久杉の中ではこの杉は小さい部類のようだ

 

散策コース

30分、50分、80分、150分のコースがあり、自由に選択でき、
道に迷わないように標識も豊富に整備されている

80分コースをほぼ半周しほぼ把握できたので、150分コースにも挑戦
行けるところまで行こうと思ったのだが、これが大誤算となった

 

珍しい形

中央に斜めに延びている木の中間からまっすぐに立ち上がる木 種類が違うように見える

 

巨木に生息している苔(写真左)
小さいと思いきやかなり大きいのも

切り株や倒木の上に新しい杉が成長(写真右)
複雑な森の姿を形成している

 

三根杉(写真左 
樹高26.1m、周囲9.3m、樹齢1100年


母子杉(写真右) 
母杉:樹高31.1m、周囲9.0m 樹齢2600年
子杉:樹高29.5m、周囲6.3m、樹齢2600年

 

天柱杉

樹高33.8、周囲8.2、樹齢1500年

と150分コースもここまでにして引き返せばよかったのだが、もう残りは少ない、と思いこんでしまった
強引に完走をはかったのだが、行けども行けども山は深くなっていく

もうゆっくりと屋久杉を鑑賞する気も無くなり、休むこと無く歩き続け、やっとの事で帰りの道にたどり着いた
結果的に時間ちょうどくらいとなったのだが、ちょっとした気の緩みで危うく帰りの船に遅れるところだった

久しぶりに焦った 危なかった

   homepageへ